蜜蜂のお引っ越し
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実家の窯小屋では発電器を使用するのですが、音が大きい発電器を少しでもおとなしくさせる為に専用の箱を作ってあります。 日光も遮られますし、防音のウレタンなどできっと良い環境なんでしょうな。扉を開けるとブンブンと飛び回って威嚇されます。
すごい数の蜂です。 この蜂蜜はとても美味しいので、蜂君達にはできれば引っ越しをしていただいて、発電器&蜂蜜の一挙両得を狙いたい所です。
蜂君の新しい住まいとしてこんな箱を製作してみました。 上部の屋根と前面が開く様になっています。 はっきり言って立派です。私が蜂だったら住みたいですなぁ・・・。
という事できっと蜂君も気に入ってくれるでしょう!
新居が完成した所で引っ越し作業です。 これが一番大変です。 蜜蜂の巣というものは天井からぶら下がっているのですが 巣の外側に殻の様なものが無く、ハニカム構造が何層も吊り下がっているだけなのです。とてもデリケートなものなのです。
引っ越しをさせると言っても再び上から吊り下げる事は難しいのです。 そこで今回は巣箱の中に針金で受けを作り、その上に載せるという作戦にしてみました。うまくいきますかどうか・・・
実際の引っ越し作業は夜間に行います。 全ての蜂が帰って来ている事と、活動が低下している間に一気に行う為です。 特に防護服なども無いので、普通のTシャツにズボンという出で立ちです。注意点としては、黒い服などの黒いものを身に着けない事です。蜂は黒い部分を攻撃してくるからです。 まぁ、2〜3ヶ所くらいは刺されるつもりにしておきましょうね。
暗くなっていよいよ実行です。 発電器室の扉を開けると「ブーーーン」とおびただしい羽音です。 下にザルで受けながら巣を切り離します。 一斉に飛び立つ蜂君とこぼれる蜂蜜。 しかし、ここで焦ってはいけません。急な動作は命取りです。 あくまでもゆっくりと慎重に、そして蜂を怖がってはいけません。 叩くとか払いのけるなどは禁物なのです。蜂に攻撃対象を特定させてしまうだけなのです。
ゆっくりと新しい巣箱の中に落として作業完了です。 おかげさまでどこも刺されませんでした。 蜂は元の場所に戻ろうとするので、発電器室はしっかりと閉じておきます。
翌日に確認すると蜂は箱の隙間から出入りしていますが、このまま定着するか?は不明です。元の発電器室に戻りそうなので発電器室に蚊取り線香を置いて対処します。
夕方に再度見に行くと、蜂がいません。どこかに行ってしまいました。どうやら引っ越し作戦は大失敗です。空の巣を残してすっかりもぬけの殻です。
発電器は使用できるようになりましたが、蜂蜜は取れませんでした。蜜蜂の引っ越しはプロでも難しいらしく、素人は見つけたらすぐに蜂蜜を取った方がよさそうですね。
引っ越しはもっと巣が小さい内に行うか、女王蜂だけの時に迎え入れるという方法が無難なのでしょう。 巣箱は残りましたので、次回に期待という事で今回は終わりです |