アンコウを捌きました
まな板に載らない位の大きさです 鋭い歯です 皮をはいだ状態です
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よく、「吊し切り」や「アンコウの七つ道具」で知られるアンコウで すが、なにしろ解体が難しそうなので素人は敬遠しがちな食材ですね。
今回は季節外れ(5月)ですが40cm級のアンコウが安く入手できたので捌くのに挑戦してみました。
アンコウという魚は骨が柔らかく、ヌルヌルして切りにくいので 大きなモノは「吊し切り」という方法で捌くのです。 その名の通り、口の部分に鈎をかけて吊り下げて解体します。 今回のサイズは40cmなのでなんとか吊さずに捌けそうです。
さて、解体の目標はアンコウの七つ道具を取り出す事です。 アンコウの七つ道具は「皮」「肉」「卵巣」「胃袋」「エラ」「ヒレ」「肝」 です。これらを取り出してアンコウ鍋にするのが目標ですな。
アンコウの口は大きくて歯も鋭く尖っています。 注意しないと指に刺さります(泣) くまさんは2ヶ所ほど刺さって出血しました(--;)
最初の工程はこの大きな口の回りに包丁を入れて皮をはぎます 包丁は良く切れるものを使いましょうね! 我が家には職人用の大出刃もあるのですが、今回は小回りのきく小出刃を研ぎ直して使いました。
胸ビレを切り取って、口の回りに包丁を入れましょう。 あとは口の部分から皮を剥いでいきます。 皮はヌルヌルして剥ぐのが難しいので、軍手など使うと良いでしょう。
すっかり皮を剥いだ状態です。
皮はぬめりを包丁の背中でしごいてきれいにします。
お腹を開いて肝と胃袋、卵巣を取り出します。 肝は傷つけないように慎重に!
胃袋は大きな袋です。今回は内容物は無かったのですが、中を裏返して綺麗に洗いましょう。
卵巣は長細い腸の様な物体です。アンコウは骨以外は全て食べられるので捨てないように!
エラも本体から外します。エラは取るのが難しいので、バラバラになるかもしれませんが、鍋にすれば大丈夫なので気軽にね。
エラなどは吊して上から叩く方が取りやすいみたいなので、吊し切りの意味みたいなものを考えさせられますねぇ。
身を骨からはがして行きます。これは尾ビレから背骨に沿って少しずつ切っていけば大丈夫です。腹の部分まで伸びる骨が無いので簡単ですね。
さて、すっかり骨だけの状態になりました。
この後ですが、身は食べやすい大きさに切り分けて内臓などと共に熱湯で湯通しします。肝は生でOKですよ。
今回は友人(男です!)を久々に招いて野郎二人で鍋をしたのですが、本当は肝を土鍋で煎って油を出した所にアンコウと野菜を入れてその水分だけで煮込むという「どぶ汁」にしようと思ったのですが、友人が内臓系はダメだと言うので、普通のアンコウ鍋にしました。
アン肝は少し塩をして。アルミホイルに包んで酒とレモン汁でホイル焼きにしました。これがまた絶品でしたね。
鍋の方も身が多く、胃袋も卵巣も皮やヒレなども部位によって歯触りや味が違っていて楽しめました。
身の残りは唐揚げにして食べましたが、これも魚っぽくなくて美味でした。
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