紀伊半島一周ツーリング(2004年7月27日〜28日)

7/26

未だに大阪に家を持つ身なので、月一回は窓を開けに帰るのであるが
今回は和歌山に住む友人に届け物があるので立ち寄りついでに
潮岬方面に行ってみる事にする。
昼過ぎに出発して程なく大阪に到着。
大阪は暑い。風はあるが熱風である。
翌日はゴミ収集の日なので一泊するのであるが
電気・水道・ガスは止めてあるので暑さに耐えて都会の真ん中で野宿みたいなものである。
夜は近所のスーパー銭湯に酔っぱらい状態で出撃し、サウナで大汗をかいて帰宅・就寝。
走行距離:70km


7/27

窓は開放だが暑い。しかも蚊がやってきて夜中に起きてしまう。
あまり眠れず。
4時頃、空が白み始めると準備してゴミ出し。
長居しても仕方ないし混むので6時に出発する。

まだ少し暗い外環状線はいつもの渋滞は無くペースは速い。
海沿いを走って行けばわかりやすいのではあるが、臨海線は交通量が多いので
高野山経由で有田に向かう事にする。

どのルートで高野山に向かうか?であるが、この辺りで唯一走ってないR371をチョイス。
この国道は途中に狭路が無いので大型車の通行が多い。
山道ではノロノロダンプに付いて走る。隙を見てすり抜け。
途中にバイパスがあるのだが、途中で無くなって元の道に合流。
なぜ旧道にみんな行くの?と思っていたが、バイパスの方が遠回りな事が判明。

橋本からいつも走るR371に行く予定が、弾みでR370に進入してそのまま走行。
371よりは広い道だがそれでも狭い曲路なのですぐに前走車に追いついてしまう。
荷物満載なので無理には抜けないし・・・
だいたいの車は譲ってくれるのだが、中にはガンとして譲ってくれない車もある。
くまさんデリカの場合、なにしろ遅いのでバイクには譲るんだけど。
インプレッサとかエボとかレガシーなんかに乗ってると速いと思うんだろうなぁ。
こっちは景色を見ながら余裕なのに向こうは必死だもん。

予定外のR371なので分岐がよくわからないが、現在地もよくわからないので
地図を見ても???である。
よくわからんなりに県道115号に進入して峠越え。
これが狭い上に道が荒れていて更に交通量もそこそこというすごい道だが
正解だったらしく、花園村に抜けてR480に合流。

西に向かい、清水町の道の駅で休憩。


            道の駅「しみず」にて 

予定よりもかなり早く、8:30には着いたし朝飯時刻なのだが
レストラン&道の駅は開店前。
トイレだけ済まして出発。

ここからひらすらR480を西へ。
道の駅「明恵ふるさと館」で友人に電話する。
最初、「あきえ」って誰?って思ったのだが「みょうえ」と読むらしい。
明恵上人という人の遺跡が近くにあるのですな。
とにかく連絡も付いたので予定よりも相当早いが待ち合わせ場所の有田川温泉に向かう。
ガス配達途上の友人とも無事に合流し、友人先導で海沿いを案内してもらう。

県道172号から県道20号。
海に沿って走る。波がキラキラしてきれい。
さすが地元民!という港の抜け道を走りつつ、県道23号にスイッチし
友人の元の勤め先である港に到着。


                港にて  


                鷹島  

友人の職場は沖の無人島「鷹島」で、船で案内してくれるつもりだったらしいが
船はあるが、船まで行く小舟が無いので断念。
くまさん的には付近の野良猫を手なずけて遊んだりしていたのでOKなんですが(笑)

さて、配達中なのに案内してもらって申し訳なかったので早々に出発する事にする。
この海沿いの県道23号は狭い曲路だが景色は抜群に良い。
「国道42号へ」という標識を無視し続けて県道24号にスイッチ。
ついつい海に見とれると対向車が来るという気の抜けない道だが楽しい。

  


          県道24号線の休憩ポイントにて  

少し走ると白崎に到着。
立派に整備された駐車場やダイビング施設があり、これで入場料は無料。
ゲートがあるので料金取られそうな雰囲気がプンプンするが大丈夫だった。


              白崎海洋公園  

奥の駐車場から階段を上がると石灰岩の真っ白な岩に囲まれた真っ青な海。
日本じゃなくて地中海を思わせる(行った事ないけど・・・)景色。




            白崎海洋公園にて  

県道24号も海ぎりぎりを走る狭い道。
あまり車では来たくないがバイクなら楽しい。
小さな漁村や海水浴場を抜けて県道187号に合流。
日ノ御碕は料金がいるので行く気はなくてR42に向かう。

御坊市からR42に入る。ついでに給油しておく。
実家を出る前日にエアークリーナー清掃とタペット調整をしたのだが
DF号のエンジンはタペット調整が非常にやりづらい。
規定の隙間ゲージを入れるどころではなかったので
ネジを回してはちょっとエンジンをかけるという手探り状態での調整で自信が無い。
ここまで調整後280km走行では問題無し。
燃費も31〜32kmに伸びており少し安心。

御坊を越えてR42は交通量も減って走りやすいが必ずノロノロ車が居るので
なぜか一部だけ渋滞というまるで北海道の黄金道路の様な状況になっている。
適当に信号待ちですり抜けてペースを上げる。

日差しが強い。海がきれい。
気分良く走り南部町へ。

交通量が多い道ばたに佇む人々。危ないなぁと思ったらバイクの前を横切るイグアナ!
轢かなかったが、なんだったんだろう?

田舎の友人に梅干し買って来てくれ!って頼まれたので南部川村に行くか迷ったが
南部町も梅干しの匂い漂う町なのでR42沿いの店でハチミツ入り梅干しを購入。

更に南下。田辺をバイパスで通過。
白浜の崎の湯に行くつもりだったが、時間が無くなりそうなのでそのままR42を走る。

日置川町の道の駅「志原海岸」で休憩。






           道の駅「志原海岸」にて  

先はまだまだ。
海を見ながら、夏の日差しを受けてひたすら走る。
道の駅「イノブータンランド」を通過。
少し交通量が増えて町に入る。
やっと串本に到着。
半島に入る前に買いだしする。
オークワでパックのご飯とサンマ味醂干し、そして酒を購入。
少し戻って漁港の直売所で干物を物色。
しかし、漁協直営店という事で期待して行ったが
干物は全て冷凍されており値段も安くは無い。
アジの丸干し(冷凍)5尾210円というのだけ購入。
漁港で干物専門店のしかも漁協直営店だと店先で干したのを
そのまま売ってるというイメージなのに・・・

とにかく晩飯は確保したので潮岬「望楼の芝」へ向かう。
まだまだ時刻は17時前で早いのだが良いでしょう。
ただ、夏休みという事でいつも設営する場所には先客がおり
設営ポイントは草が茂っていて無理っぽいので
マムシ注意の木立の中に設営する事にした。


              木立の中で  


               望楼の芝 

汗をかいたので洗顔と水汲みに水場へ行く途中、草刈りボランティアの元漁師の老人に
捕まって(笑)30分ほど立ち話する。
地元の裏話を沢山聞かせてくれるのだが、同じ話を何度も聞かされるという
ありがちなパターンに突入し、きっかけを探していたのだが、なんとか解放(^^ゞ

さて水も汲んで来たので早いが夕食の支度。
と言っても魚を焼くだけなので、缶チューハイが暖まらないうちにチビチビ飲りながら・・・


             サンマの味醂干し 


              アジの丸干し  

木立の中は蚊が多いのだが魚を焼いていると一時的に蚊が少なくなる。
それでも少しは刺されるのだけれど。

日が暮れると月がきれい。
潮騒を聞きながらの夕食。
食事内容よりもこういう環境がごちそうだなぁ。

潮岬は風が無ければやはり本州最南端なだけあって暑い。
寝袋を申し訳程度にひっかぶって就寝。

本日走行:320km


7/28

今日もいい天気。暑くなりそう。
6時起床。朝食は大阪で購入して食べそびれたスイスロールをコーヒーを沸かして食す。
荷物をまとめて7時出発。

大島にも寄らず橋杭岩にも寄らずひらすら北上する。
太地、紀伊勝浦も通過。
新宮で少し交通量が増えてくる。
ここで熊野三山の一つ、熊野速玉大社に立ち寄る。
本宮大社や那智大社の様な山の中ではなくてここは町中なのだが
それはそれで趣があって良い。


         

             熊野速玉大社




            境内のオガタマノキ


         樹齢1000年と言われるナギの木

巨木が多数ある境内であるが他の大社に比べると平地なので
やさしい感じがする。

更にR42を北上。
道の駅「紀宝町ウミガメ公園」で止まる予定だったのだが
この道の駅が直線を流れに乗っていると非常に入りにくい。
道の駅を示す看板が入り口には無いからなのであるが、もったいない。
かと言って戻るのも難しいのであきらめて先を行く。

この辺りから七里御浜。
海を見渡す阿田和パーキングというのを横目に道の駅「パーク七里御浜」へ。
要するに大型ドライブインに道の駅の冠を付けただけ。
道を横切る歩道橋で浜に行ってみる。


         道の駅から浜に向かう歩道橋から




               七里御浜

七里御浜はやや波が高く遠くが霞む。
七里というだけあって先が見えない。

駆け足で更に北上する。
熊野市に入り鬼ヶ城を通過し、ここで一旦R42と別れてR311に入る。
いきなり狭い道。
登ったり降りたりしながら小さな漁村をいくつも越える。
楯ヶ崎という所で休憩。


            楯ヶ崎の駐車場にて


            楯ヶ崎の駐車場から

楯ヶ崎の岬にはここから海に降りて1.9kmも歩くらしい。
暑いのでパスして景色を眺める。
それでも充分きれいに思う。

ここから先も狭いクネクネ道が続く。
しかし途中のトンネルはすごく立派なのでそれ以外とのギャップが激しい。
長いトンネルを抜けるとゴジャゴジャした尾鷲の町並み。

R42に合流して尾鷲、海山町を通過。
紀伊長島町にはいる。
道の駅「紀伊長島マンボウ」で休憩。
マンボウの内蔵を茹でたものを売ってるみたいだが売り切れ中。
大内山牛乳のフルーツ牛乳とコーヒーを買ってスイスロールの残りを食す。

ここで海とはお別れ。一転して山村風景の中を走る。
R42を更に走るが大型車が多くノロノロペース。
阿曽という所から県道731号に入る。R42の対岸を走る道。
県道424号にスイッチし宮川村を目指す。

途中からR422を飯高方面に向かうハズなのだが山はどんどん深くなり最後は林道に
行き当たってしまった。
おかしいなぁと思い地図を見るとR422というのは途中までしか開通して無い道で
しかも飯高と反対方向に進んで宮川ダム方面に向かっていたのだった。

引き返しながら注意深く標識を探す。
県道424号は途中で土砂崩れの為に迂回するのだが、本来のR422分岐は迂回路の
途中から別の道に行かなければならないのであった。。。
全く標識が無いので、初めて来る人にはわからないという不親切な状態(--;)

30kmほど損をして本来の道に復帰。
このR422もよくぞこれを国道と呼べるなぁ状態の狭い道。
なんとかR166分岐にさしかかる。
飯高方面は狭い方向なので間違えない様に進む。

高見山の峠越え。
ほとんど積載オーバーの木材トラックがスローで登っているのであっさりパス。
峠の下りから県道28号に入り、これまた狭い道を室生方面へ。
R369に合流し、曽爾村へ向かう。
今井林道を経由し、14:00無事帰還。

本日走行:300km


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